B級怪獣エイガ

赤鼻のトナカイ ルドルフ物語のB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

2.7
この『赤鼻のトナカイ ルドルフ物語』の前作にあたる『ルドルフ*赤鼻のトナカイ』が登録されていなかったのでここでレビューします。

これは酷い。
あまりにもお話が雑すぎて、子供向けとはいえ、いや、子供向けだからこそちゃんとしないといけない部分がマジでお座なりもいいところだった。

まずルドルフが赤鼻だと他のトナカイにバレるシーン。

トナカイ達『ルドルフ!君空飛ぶ才能あるね!凄いね!パチパチパチ』

布 ポロッ、赤鼻『こんちには』

『鼻が真っ赤だ!!!』
『よせ、近づくな』
『あの鼻を見ろ』
『みっともない』

サンタさん『あの鼻じゃダメだ』

大人トナカイ『今後はルドルフと遊ばないように』

鼻が赤いだけでこの言われよう。しかもこれ、ルドルフの親の前で言っていて、サンタさんに限っては親に向かって言ってる。
そして言われっぱなしのルドルフにかける言葉なく親は沈黙。
ルドルフはこの一件でその地を飛び出すことになる。あたりまえである。こんなゴミ共のところからはさっさとずらかるべき。

また、このサンタさんがゴミ中のゴミで、おもちゃ作りの妖精たちが一生懸命練習して演奏した曲を『ダメ』『なんかちげんだよな』と一蹴り。サンタの奥さんがそれに必死にフォローを入れる始末。

話をメインに戻す。故郷『クリスマスタウン』を飛び出したルドルフは、旅の途中で出会った数人の仲間達と雪山の怪物と戦うことになる。そこで1人の仲間が勇敢な行動により怪物と共に谷底へ落ちる。そこで驚きのナレーションが入る。

『大切な仲間を失って 皆 悲しかったが』
(下を向き悲しむ一同)

『ひとまず家に帰ろうとクリスマスタウンへ戻った』
(背筋ピン!お目目クリクリ!で谷に背を向ける一同)

この切り替えが早すぎるようにしか見えないキャラクターの造形ポーズと心情をナレーションで説明する手際の悪さ。

もはやここまで来れば逆に面白いんじゃないか?と思うかもしれないが、どっこい、このナレーションを務める雪だるまさんが作品のテンポを超絶悪くしている。
こっちがそれまでの映像、お話、セリフで分かっていることをつらつらつらつらゆったり繰り返す。非常に冗長で退屈感が半端ない。

そして1番びっくりしたのが、ルドルフがクリスマスタウンに戻ってきた時のサンタの反応である。何の描写も経緯もなくサンタはルドルフに謝りだし、ルドルフを認め、頼るのだ。

子供向けだからこそここの描写は丁寧に描かなきゃいけないし、ご都合主義の連続には呆れた。実際映画を見ると今作のサンタの暴れ具合が本当に酷い。子供にとっての幸せの象徴『サンタさん』を雑に描かないでくれ。

最近見たストップモーションアニメ映画で結構酷く、つまらなかった。ただ、ちょっと笑えたのとやはり画自体は可愛いのでそこは好きだった。

続編にあたる『赤鼻のトナカイ ルドルフ物語』がちゃんとした良作であることを切に願う。