ピッツア橋本

ダニー・ザ・ドッグのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ダニー・ザ・ドッグ(2005年製作の映画)
4.5
“狂気と愛の野良犬よ、いまその悲しみの首輪を振りほどけ!ジェットリー主演のアクションドラマがいま自由を求めて走り出す!!”

ヤクザの番犬として日々殺しと暴力の連鎖が繰り返される環境に身を置くジェットリー。とあるしのぎで彼がピアノ倉庫で出待ちしていると、そこに盲目のピアノ調律師のモーガンフリーマンが現れ、彼に即興でピアノの調教を手伝わせた。
その音色は今まで忘れかけていた人間的な感情をジェットリーに思い出させた。
そして彼のボスが復讐にあった時に逃げ出したリーは奇しくもモーガンフリーマンの娘に救われるのであった…

アクションパートとドラマパートのメリハリがとても良くて、ずっと心と口を閉ざしていたリーが生の感情を表に出していく過程が微笑ましい。
ジェットリーの笑顔がとても可愛い。

首輪の開閉によってボスが彼の攻撃性をコントロールできる設定はインパクト大。もしかして目利きの映画ファンがみたら何かしらの不正があるかもしれないのだけれど、自分は彼の感情変化を描く上で充分なスパイスになっていると思うので承認!!

アクションステージも路上、マンション、地下格闘技場などなど多彩で全く飽きない。

本作を『キスオブザドラゴン』鑑賞後に見たので比較すると、アクションパートが少ない分、ドラマパートが多めでジェットリーが笑顔になるまでの行程が心温まる内容になっていた。

ラストもシンプルに美しくて薄っすら泣けた。
バイオレンスなパッケージを裏切る温かな人間ドラマがあってとても良い映画だ!
ピッツア橋本

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