映画おじいさん

夫婦の映画おじいさんのレビュー・感想・評価

夫婦(1953年製作の映画)
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妻に死なれた三國連太郎を囲んで、同僚OL二人と上原謙&杉葉子夫婦が集まり励まして、三國も「熱烈な恋愛がしたい!」と盛り上がってしまいワイワイやっていたら、誰か(忘れた)が調子に乗って軽口(これも内容忘れた…)を叩いた瞬間に皆が口をつぐむシーンが成瀬らしくて最高だった!!!

最初は妻に死なれてボロ雑巾みたいだった三國が杉葉子に速攻で惹かれる流れも、杉葉子がそこまで魅力的かといえば違うし、三國が薄情にみえるわけでもないし、なのに自然で良かった。いつもは大根の上原謙も言葉には出さず震えなどで表現する嫉妬の演技が素晴らしかった。

ラストのラストの上原謙の心変わり(?)には「なんで?何がきっかけ?」と思ったけど、今考えると、みなまで言うなという感じであれはあれで良かったどころか、そう見せるべきだとさえ思います。