みんてぃあ1109

あゝひめゆりの塔のみんてぃあ1109のレビュー・感想・評価

あゝひめゆりの塔(1968年製作の映画)
4.0
かわいそうで仕方ない。
教師を目指して学校に通ってお母さんも弟もみんな普通に暮らしてて学生のノリは今と変わらず恋愛のことだったりキラキラしてる青春。
なのに戦争のせいですべて人生が狂う。
幸せなころと戦争の頃、戦争の中でも見せる学生の笑顔。
映し方が胸を締め付けられます。
先生になるはずだったのに卒業式もまともにできず看護婦に強制。
戦争がなければ彼女たちはどうなっていたのかと思ってしまう。
国のため天皇陛下のため?自分の存在は何なのか、何のために生きてきたのか。
生きる事が卑怯とされて死ぬ事がかっこいい。
本当にバカな流れ。
その中で先生たちは違った。生徒を教育して華々しく社会に出すつもりが戦争になった。「生きろ」という。どんなことがあっても。つらかったろうなあ教え子が死んでいくのは。
どんなことがあっても自殺は良くない。どんな状況だろうが。
死にこそが逃げだろうが!!
私はこれからも生に執着します。

すごく気に入らないのは、
冒頭で現代の(1968年)若者がちゃらちゃらしてディスコで踊りまくる。戦後20年でずいぶんの変化を言いたいのかもしれないが「今時の若い者は。。」とか言いたげな感じですごく感じ悪かった。今頃その若者も「今時の若者は。。」とか言ってるんだろ。本当にこの映画で必要なシーンなのか。何のための描写かさっぱりわからん。戦後70年の今はどうですか?
「あんたらは恵まれてるよ、あたしらの代はねえ〜」と女子運動部みたいな流れなのかと。

鉄道に飛び込んで毎日のように死ぬ奴らを冒頭にだしてもらえたらものすごく納得できた。(当時はそんなニュースないんでしょうけど) そういう人たちがこれを見て生きる事を考え直しなさい!!怒