けんたろう

クリーンのけんたろうのレビュー・感想・評価

クリーン(2004年製作の映画)
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国境と年数をひょいひょいと越えるアジア系おばちゃんと、その周りの人達のおはなし。


はじめ、主人公のヒステリックおばちゃんは身の上に合わない都合の良さを披露する。それに対して僕は辟易としていたが、次第にその気持ちは変化し、終いにはこのアジア系おばちゃんへ共感をするようになった。


また、「弱いから父も母もクスリをやっていたのだ」という息子ジェイの思いを、その母、つまりおばちゃんが否定するシーンがある。
しかし死の直前のお父さんは確かに弱く、お母さんも同様に弱かった。お爺ちゃんが言う通り、ジェイはしっかり見抜いていたのだ。これには感心した。


まぁ共感や感心はあったが、おばちゃんの歌が良い歌とはとても思えず、展開も「ああそうですか」的なものばかりで、面白くはない作品だった。