李

エレファントの李のレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
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友だち、食堂、図書室、月日が経ったら忘れてしまうくらいに何も変わらない日々の生活。あっという間に崩れ去った。こんなに簡単で脆いんだな、、淡々とした描写とベートーヴェンの旋律(中学生の時に誉田哲也さんの月光読んでからずっと月光が好きなんだけど、こういうずーんと沈む感じの暗いお話に使われると最高に光っていい。)のミスマッチさが恐ろしくて仕方ない。何が、どうして、を極力排除しているし、加害者被害者両方の視点から描くから、この感情をどうすればいいのか分からなかった。同情とか怒りの手前に置いてけぼりにされるのが初めてで困惑、。「愛してるって言っておくね」が何回も頭によぎってしまって悲しかった。

ずっとずっとみたかった映画(この間tsutaya discasで借りたんだけど、20分くらいで飽きて結局観ずに返却した)なので、観れてうれしい。この作品といい、U-NEXTのHBO配信天才すぎるな。観たいのいっぱいある。
李