ミチ

エレファントのミチのレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
4.9
コロンバイン高校銃乱射事件を、ガス・ヴァン・サント監督が映画化。

初めて観たとき、エンドロールが流れた瞬間「えっ、うそ…」と呟いてしまった。

その衝撃からなかなか抜け出せず、そして考えれば考えるほど、凄い作品だと思わされた。

光を生かした美しい映像。
そこに映し出されるのは、学生達のつまらないまでの平凡な日常。

観客は彼らについて行き、彼らの言葉を耳にする。
まるで自分もそこにいるかのように。

そして、それが突然途切れる瞬間。

それは劇的でもなんでもなく、糸がぷつりと切れるような、あっけない瞬間。

観客は、そこにいる。
そこで呆然と立ち尽くす。

そしてエンドロール。

お前は帰ってこい、と言わんばかりに現実に戻される。

なんという映画だろう。

実話を基にしたもので、これほど完璧な作品は他にないと私は思う。