福福吉吉

エレファントの福福吉吉のレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
2.0
オレゴン州ポートランドのある高校では、学校に通う生徒たちがいつもと変りない1日を過ごしていた。しかし、銃を持った少年たちによって、高校は惨劇の舞台と化す。

1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件を題材にした作品だということが観る前から分かっていたので、前半の学生たちのいつもどおりの行動のシーンで、少しじれてしまいました。

後半、ある学生の家に銃が配達されてくるシーンから少しずつ異常な世界が侵食してきますが、それでも雰囲気は良くも悪くも前半と変わらなかった。そして、一発の銃声で高校が異常な世界に一気に変わり、緊迫感が包みました。

本作を観る前は、スクールカーストとか日頃のいじめだとか色々、理由を考えていましたが、銃を撃つ犯人の学生は嬉々として人を殺していて、ただ単に異常な人間なんだと思いました。最初に殺された女性は、図書館の本を並び直している地味な人に見えて、特にスクールカーストで上位の存在だとか人を見下げているなどの理由が見えなかったので、「なぜ、彼女を殺すんだ?」と頭の中が混乱しました。どんな理由があるのか私には分からない。ただ、人を撃ち殺すことを楽しんでいるクソ野郎にしか見えなかった。

アメリカ社会の問題点とか、被害者の背景など監督の意図したものがあるのかもしれない。でも、私には腐った殺人鬼の犯行を描いているだけにしか見えない。

私の頭では理解が及ばなかった。駄文失礼しました。
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