宮野吉平

エレファントの宮野吉平のレビュー・感想・評価

エレファント(2003年製作の映画)
3.7
見ず知らずの人が別の場所で同じような会話をしている。共通点はあるかもしれないのに分かり合うことはないかもしれない。
どんな生き方、どんな出来事を経ていれば誰かを救えるのか、また殺めてしまうかもわからない。
だがやはり、それぞれどこかで繋がっている。考え方、また、人との繋がり、その人との繋がりによって。
もし自分があと数時間後に殺されるなら何をしているだろう。
最愛の人と時間を過ごしているか、自分が好きなことに打ち込んでいるのか、自分に対して自信が持ててないのか、見ず知らずの人の命を救っているのか、誰かの悪口を言っているのか、誰かを信じているのか、それとも裏切られているのか。様々だろう。しかし、どのタイミングで、いかなる理由で死ぬかはわからない。そのいつ来るかわからない時を恐れて自分は生きていけるだろうか。わからない。それが人生だろう。

そして、死ぬことがはっきりとわかった時自分はどうするのだろう。
宮野吉平

宮野吉平