「エレファント」に投稿された感想・レビュー

踊る猫
踊る猫の感想・レビュー
2016/10/14
4.2
数多いガス・ヴァン・サントの映画を全て観てきたわけではないので憶測になるが、彼の映画は(この作品のようにひとりひとりを長回しで淡々と撮るという工夫が為されていても)そのキャラクターたちの「人間性」「個性」とでも呼ぶべきものが伝わって来ない。「人間臭さ」が良くも悪くもない印象を受けるのだ。だから彼の映画は何処か現実をモデルにしていても現実離れしていて、謂わば「寓話」を描いているような印象を受ける。大人のお伽噺……それが極端な悲劇性と結びつけばその悲劇が逆に悲劇として伝わらないという「ズレ」を見事に生み出し『ラストデイズ』のような傑作を生み出すのだろうが、そうでなければ単なる「良く出来た『寓話』」として終わってしまうのではないか。むろんこれは個人的な受け取り方の問題だが……その意味ではこれもまた私にとっては「良く出来た『寓話』」だった。点数が高くなったのは悲劇性が勝っている題材の勝利だろう。
Kei
Keiの感想・レビュー
14時間
4.7
独特かつ精緻な撮影によって日常と非日常が交錯している。
撮影と構成が素晴らしいと感じたので、今回はそこに絞って書いてみる。

・同じ場面を様々な角度から撮っている
実に斬新な手法だ。
先程カメラマンが居たはずの位置にカメラマンが写っていないのは、同じ場面に何テイクも費やしているからだが、その設定のきめ細やかさが素晴らしい。
一秒でもずれたら時系列が崩れるはずだが、その違和感を感じさせない、実に精巧な撮影だ。

・突然のスローモーション
初見だと絶対に驚くはず。
この技術によって、高校生の何気ない日常の一瞬が、生き生きと、濃密に描き出される。
スローモーションになる場面はどれも生の輝きに満ちている瞬間だ。
その輝きが後半との良い対照となっている。
また、これによって個個人がよりクローズアップされてくると感じた。

・個人個人にクローズアップした構成、背面からの撮影
普通の映画では、焦点が合っている人が主人公であり、ピントが合っていない大勢は背景となる。
しかしこの作品は「あの後ろにいる黄色のシャツはさっきの子だ!」というように、背後にかすむ一人一人にも想いを馳せることが出きる。
今メインで映っている人以外にも、多くの視点・人生があり、それらが交錯していることを思い知らされる。
しかし、考えてみれば我々が普段生きている“日常”も全く同じで、自分の視界に入るだけの他人にも、それぞれの人生があるわけである。
登場人物の背面からの撮影は彼らの見えている視界であり、それが各登場人物に対して行われることで、まさに我々が営む“日常”と同じものが描き出される。
これがこの映画のリアリティの所以であろう。

そして後半の非日常の中で絡み合っていくそれぞれの視点たち。
前半の高校生の日常感との対比が際立つ。
しかし、事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、観客がこの映画が実際の出来事を基に作られたと知る時、日常と非日常のその境目は実に曖昧だということを思い知らされるのである。
Nanami
Nanamiの感想・レビュー
2日
3.5
過度な演出はなく、淡々と進む。
事件が起こるまでの残された時間がそれぞれの登場人物の視点で何度も繰り返されながらじわじわと進む演出が面白かった。
高校生たちの何気ない日常に起こった悲劇ということを強調するためなのか、中盤までのダラダラとした日常生活のシーンから後半のシーンのギャップがあまりにも大きく、心が追いつかなかった。
何度も観たいとは思わないが、映像がおしゃれだったのでもう一度くらいは観たい。
yasuka
yasukaの感想・レビュー
4日
3.0
実際こんなもんなんだろう
想像しているドラマなんてないのかもしれない
たーころ
たーころの感想・レビュー
5日
4.0
思春期特有の危うさみたいなものが、それぞれから伝わってきた。
miki
mikiの感想・レビュー
6日
-

このレビューはネタバレを含みます

登場人物を後ろから撮る方法が少しずつ変わっていく。カメラワーク、なんども繰り返される同じシーンなど構成がすごい。主人公がいないようで、全員が主人公であることがひしひしと伝わる映画。
JT
JTの感想・レビュー
2017/04/22
4.0
コロンバイン高校事件をもとにしたの群像劇的映画。
銃乱射事件の話なのにBGMも雰囲気も徹頭徹尾淡々としてるので
観終わった後独特な気持ちになる。
あと、カメラワークと演出がかなり独特。
人物の後ろから追いかけていくあの見せかたは恰好いいと思った。
脇役にもこの表現を使ってくれてるのでほぼ全員に感情移入できた。
SAYACANDY
SAYACANDYの感想・レビュー
2017/04/22
4.0
ポスター見て観に行ったけどなんか違った作品。まあこれはこれでいいか。
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