エレファントの作品情報・感想・評価

「エレファント」に投稿された感想・評価

elephant in the room
明らかだけど誰も口にしない問題


実際に起こったコロンバイン高校銃乱射事件。この映画は視聴者に事件の意味や作者の意見を示していない。登場人物の歩く後ろ姿を見せ、自分達で感じ取るように促しているよう。

大きな事件の報道を聞くと、まるで別世界の特殊な出来事のように捉えてしまうけれど、平凡な日常の中で進行していく。明らかな大きな問題が見て見ぬふりで放置された結果、少年は銃を使った。

あのピアノの少年、(最悪な方法ではあるが)自分自身の心を救うために殺したのかと思っていたのだけれど、結局銃で救われはしなかったのだな、と。


ガスヴァンサント監督の、歩く人の背中を追うシーンは賛否わかれるけれど、大賛成派 。
ラストシーンが色んな意味で良かった
まこ

まこの感想・評価

3.8
1994年、
アメリカ・コロラド州
コロンバインで起こった銃乱射事件を
モチーフに描かれた本作。

同じ高校に通う2人の少年が
ある日銃を片手に高校に乱入。
銃を乱射して数十名を死傷させる。
彼を狂気に走らせたのはなんだったのか。
事件が起こり惨劇が始まったあたりまでの
彼らの日常が描かれる。

実際に起こったこと、だと思うと
本当に恐ろしい内容なのだが、
ひたすらに淡々と、静かな風景、サウンド、
明るく美しい映像でみせてくるため
サスペンスやスリラーだと
思う雰囲気が全くない。
逆にそれがストーリーが進み、
ひとりひとりにスポットが浴びていくたびに
じわじわと、まるで布が絵の具で
染まっていくかのように
恐ろしさがやってくる。
まさに今も、
どこか近くで起こるのではないかという
日常に潜む恐怖。
「こうなんだ!」「こう思うだろ?」
「これが真実なんだ!」
みたいなメッセージ性はない。
ただただ、みせるリアル。
これに尽きる。

なお、本作の凄いところは
プロの役者は大人役の3名で
主人公を含む高校生役の子たちは全て
オーディションで選ばれた素人の子たち。
大まかな台本しかなく、
その場の雰囲気を重視に撮られたという
撮影方法も凄い。
だからこそのリアルなのかもしれない。
りさ

りさの感想・評価

4.0
撮り方がすごく好き
世界観、撮影の美しさ、曲のセレクト良かった。
梅乃

梅乃の感想・評価

4.0
学校ですれ違うだけの他人にもそれぞれのストーリーがあるということを実感させられる。ひたすらに日常で多くは語られないけれど自然と入ってくる。
3

3の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、その後の結末は想像つくけれどそれでも銃声が聞こえる前に終わってホッとした

あくまで日常の延長線上で起こった事件、私はもう学生時代を終えたけどいつこういう惨事が起きてもおかしくなかったのかなと思うと怖いし辛くなったな
登場人物を一人一人、じっくりと追っていく見せ方で、それぞれをフェアに描いているなと思った。嵐の前の静けさと言わんばかりに、かなり全体をローに描いているのが、最後の惨劇をより際立たせる。誰かは伏せるが、あ、その子も殺されちゃうんだ…というシーンがどこまでもフェア。ほんでそいつは殺さないんかいってのも、良い。そこの訴えが切実で、少し心が動いてしまった。
静かで美しくて切ない。
SOME

SOMEの感想・評価

4.4
色々な人物にスポットを当ててるから銃が出てきた時の異質さがひしひしと感じられました。
また、セリフも何もない静かなシーンが数多くありますが、その静寂によって銃を乱射するシーンがより際立った印象。
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