「ミラノ、愛に生きる」というタイトル。
愛にはめっちゃ生きてるんやけど、ミラノ、というのがなんとも皮肉な物語。
「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ作品。
「胸騒ぎのシチリア」の一個前なんですね。
似てますw
舞台はミラノ。名家レッキ家の晩餐会から始まります。
席順決めに忙しい奥様のティルダ様ですが、イタリア語です。(たまにロシア語)
一族の長引退に伴い、後継者として指名したのはティルダ様の旦那で強面の息子のダングレディと、ボートが趣味のクッソイケメンの孫のエドアルド。
エドアルド宛のCDに同封されていた妹のエリザベッタからの秘密の手紙を、ティルダ様が偶然見つけたことで未知への世界へ思いを巡らし戸惑ったり、美しい息子がボート仲間の濃い目のシェフと事業を起こそうとするところから、また一波乱起こりそうな予感ビンビンで気が気じゃないティルダ様と私!
そしてこの妹のエリザベッタ役はアルバ・ロルヴァケル。ああ、やはりイタリア映画には彼女しかいない!
巻き毛で眉毛が太く、色白の美青年がシャツを脱ぎます。
ちなみにこの息子もちょっとティモいです。
(※「ティモい」とはティモシー・シャラメに似ている、ティモシー・シャラメに近いハンサムのことをいいます。世間一般には使われておらず、今年できた言葉で、私の周辺のおティモに萌えている人にだけ通じる単語なので気をつけて!)
この息子とその友達が怪しいと気が気じゃない感ビンビンに見てたらぁ!!!
まさかの?!
そっち?!
このシェフが出てくることで、色鮮やかなお料理がとても美味しそう!!
それを食すティルダ様にのみスポットライトが当たり、官能に酔いしれる様がなかなかヤバい。
こーれが伏線だったのか!!
料理というものは非常に甘美ですよね・・・。
そしてこの後の親子の展開がもっと驚きでした・・・。
これ、ティルダ様の立場的に超微妙じゃん。
親とはいえ・・・タイトルは「愛に生きる」ですからね!
憔悴し切りながらも愛に生きちゃったじゃないか!!
しかし旦那のリアクションがビックリするほどアッサリとしてて、ええっ?!って感じやった。
そしてあの皆で悲しみを分かち合おうシーンなのに、1番の身内のはずの奥さんを誰も抱きしめてあげないとことか、財閥って・・・と思った・・・。
この映画でもまた、ピアノ曲と80年代ヒットソングが随所に使われております。
舞台の年代は違っても音楽演出はかなりCMBYNと似てる。
あと、なんかイタリアの家政婦さんは第二のおかん、て感じですね。
子供が甘える甘える。
しかも雇い雇われ、という関係なのに、雇い主の家族との絆ハンパない。
かなり、みんな愛に生きてました。