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バトル・ロワイアル II〜鎮魂歌(レクイエム)〜のKHのネタバレレビュー・内容・結末

1.2

このレビューはネタバレを含みます

【再視聴】
健太マジ許すまじ

まず大前提としてなぜこの映画の続編が作られたのか?
バトルロワイアルの原作者である高見広春はバトルロワイヤル以降作品を2017年現在発表していないし、バトルロワイヤルⅡの小説もあるにはあるが作者が杉江松恋とかいうwikiによるとこれが初めての著者というよくわからない人になっているし(一応原案高見広春と書かれているが、原案ということでこれにはかかわっていない説が濃厚?)、原作読んだけど映画のために急遽作られた感がプンプンする中身だし。。

と映画以外の話はここまでにしてこの映画は個人的になぜ残念な感じだと思ったのか?という一番の点はやはりタッグマッチにしてしまった点だと思う。
前作は42人一人一人に少ないながらも見せ場があり、殺される場面も1場面だけでもいろいろと想像できそうな絵(相馬に殺された旗上と滝口の10秒足らずの1シーンや小説とは違うのに一瞬で理解できる稲田と南の死亡シーンなど)があったけど、今回は男女で出席番号でタッグを組まされ片方が死ぬと残された方は首輪が爆発して死ぬという死のバリエーションが絞られてしまうという糞仕様に変更されたし、それのせいで島上陸前に42人の半数が死ぬっていうね。前作は42人誰の名前言われても死因や活躍したシーンを原作、映画それぞれいう自信ありますがⅡに関してはキタノシオリ以外もう全然覚えられません。というか見せ場がありません。
あとその他の駄目だと思う点に関して1つ目として前作は一応BR法というものを大人側は守っていてそれを逆手に取ったりして子供側は反逆の糸口をあれこれ考えるという点がよかったのだが、Ⅱではもう大人も子供もBR法(ⅡではBRⅡ法)を映画開始30分ぐらいしか守っていない、というかそれを破ってしまったらもうバトルロワイアルじゃなくていいじゃんってなってしまう。
2つ目は前述の島上陸の際に生き残った面々もいいキャラが全くいない、主人公が切れやすいリリイシュシュの青猫で全く応援する気も起きないし、何なら早く退場しないかなと思うほどウザい。
前作で言う川田的な立場の人はゲーム始まる前に死ぬし(細かい点だがジャケに書いてあるこの戦争、3年B組全員出席は大嘘である)、桐山的立場の人はいない。川田っぽい口調のエセ関西人は出てきて一応最後らへんまで生き残っているが、そこまで全く活躍がないうえに無駄死にとしか言えない死に方で気持ち悪い遺言を吐いて階段で息絶えるどうでもいいキャラになっている。
生き残るキャラもこいつらなんか活躍したっけってキャラばっかりでもうどうでもいいし、映画を見終わった後何にも残らない。あと前作の静かな日々の階段をに比べると今作のED曲は個人的に無味無臭な曲であった。

細かい点を挙げればもっとあるが、良作にできただろうと思う点が多々あるために、金のためにヒットした続編を急遽作った感が否めないよくある駄作続編という枠に収まっている映画である。
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