ninjiro

デュエットのninjiroのレビュー・感想・評価

デュエット(2000年製作の映画)
3.8
ヒューイ・ルイスの意外な芝居上手に、出番の度に逆にくすぶり続ける違和感。
元々いかにも性格俳優っぽいイイ顔面をお持ちだなと思ってはいたけど。
作品はカラオケの腕自慢達が織りなす群像劇だが、全体的にどの人物の掘り下げも甘く、物語を進行させる上での各人の行動に対する必然性がことごとく薄い。有名どころも出演しているものの、安っぽい作画や作劇に引っ張られて、何となくテレビドラマサイズに収まってしまった感じは否めない。
監督はメインキャストの一人グウィネス・パルトローの親父さんで、今までどんな仕事を残してきた人なのかわからないが、本作が遺作になったとか。
本作撮影中には既に闘病中であったらしく、覚悟の父娘共作であったのか。
作中付きまとう死の影にも、そう聞いて納得、そして切なくなる。
それにしても、おそらく最期の監督作となるであろう大切な作品のために選んだ題材が何故よりによってカラオケ歌合戦だったのかは謎ではある。
演者本人による歌唱はお見事。
ヒューイ・ルイス&グウィネス・パルトローによるデュエット「crusin'」は、どこぞの雑誌の選ぶワーストデュエットに選ばれたらしいが、実は個人的お気に入りでよく聴いてます。カラオケ発祥の地・日本のデュエット曲に良く見られるようなウエット感が、日本人の性に合うのか。
こんな映画としてはお粗末な所も多い、まさしくB級作品なのにも関わらず珍しく色々とグダグダ書いたが、要は結構好きなんです。ちょっと恥ずかしいけど。
あとこのジャケのダサさは80'sだろどう考えても。00年ってマジ?