あしたか

サマーウォーズのあしたかのレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.7
[再鑑賞]


[あらすじ]
高校2年生、物理部所属の小磯健二は、天才的な数学力の持ち主。ふとしたきっかけで、憧れの先輩、篠原夏希の曾祖母・栄の90歳の誕生日を祝うため、長野県上田市の陣内家に同行する。そこで健二は、夏希からフィアンセを装うよう頼まれ困惑するが、その夜、不審な数学クイズのメールを受け取り、夜を徹して解答する。翌朝、仮想都市OZに出現した謎のアバター“ラブマシーン”は、完全無欠と思われていたOZのセキュリティを破り、OZの心臓部に侵入、4億人以上のアカウントを奪取、現実の世界を一変させてしまう…(dTVより抜粋)


[見所]
●OZの世界観
⇒複雑で込み入ったOZという世界観を分かりやすく教えてくれるオープニングにワクワクしてしまう。派手に自由に描写されたネット世界には心躍る。
この壮大な設定と一つの家族が密接に絡み合うドラマが熱くて素晴らしい。SF的な物語と片田舎の風景のミスマッチがまた面白い。

●緻密な脚本と演出力
⇒最初は些細なトラブルから始まるも、徐々にそれが洒落にならない事態に発展していく過程には恐怖を覚える。
それに対して家族が一致団結し、それぞれの個性を生かして立ち向かうという構図に物凄い熱さがあり、同時に絶大な感動を覚える。
家族の中でのピンチと世界の危機が重なるというシンクロニシティ的な演出もわかりやすくて良い(野球の演出も好き)。
脚本面でも序盤から伏線を張り、終盤に気持ちよく回収してくれる。ラストの二転三転する怒涛の展開はもはや目を離せない。

●人間ドラマ
⇒登場人物が多いが、できるだけ多くのキャラクターに見せ場を与えてくれるゴージャスな作り。
家族とおばあちゃんの絆には涙するしかなかった。そこからのご飯を皆で食べるシーンは作品テーマを凝縮した象徴的な名シーンだ。
コンピューターの世界の話かと思いきや、結局は人と人の繋がりの大切さに持っていくというオチもニクい。危機を見守っていた世界中の人々のあの行動には涙した。


SFと家族ドラマの融合が見応えのある傑作。何度見ても感動してしまう。
山下達郎の主題歌もピッタリで、余韻にじっくりと浸れる。