No.3269
『花札をフィーチャーした日本初のアニメ!?』
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いやー、一気に見れた。
いろんな軸が絡み合って、ごっちゃごちゃなのに、そのカオスさが逆に一つのパワーになっている。
まず、実写でもあれだけ大家族を一か所に集めてドラマ展開させようと思わないだろうw 市川崑じゃあるまいしww
それが、実によくこの陣内家の面々が描写されてるし(人物相関は初見では整理できないがw)、
その「大黒柱」である栄おばあちゃんのラスボス感の凄いこと! 富司さんの凛としたお姿と相まって、素晴らしいキャラクター。
(そういえば富司純子さんって、市川監督の大家族映画の代名詞ともいえる『犬神家の一族』のリメイク版に出てたね!)
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栄ばあちゃんに悲劇があった後、長~い縁側をゆっくり右から左に横移動しながら、(しかも逆光で!)
それぞれ悲嘆に暮れる陣内家の人々を捉えるカットは、マジでアニメ映画史に残る名シーンです。
それまでこの大家族はずーーーーっとみんな動き続けてただけに、つかの間訪れた突然の静寂、という感じで、マジで見事な演出。
わたしゃ3回繰り返してこのシーン見てしまいました。
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本家で起こっていたことを一切知らず、甲子園出場をかけて戦っていた了平が尊すぎる・・・。
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心に残る名作だと思ったからこそ、一言言っておきたいのは、
セクシャル描写の「オジサン臭」・・・・。
陣内家に到着早々、健二にいきなり「夏希とはヤったのか!?」と聞くセクハラ親父や、
ラストの「チューしろチューしろ」とかテンプレすぎて、どうしていつもこういうシーンやセリフだけ急にオジサン臭がすごくなるのか(実際は奥寺さんが脚本書いてるのにね)、永遠の謎である。