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サマーウォーズのunOのレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
3.5
娯楽や買い物のみならずあらゆる行政手続も含めた全てを包括するインターネット上の仮想世界OZが浸透する世界を舞台に、憧れの先輩の誘いで彼女の地元の名家である実家へ訪れた数学五輪代表候補の高校生・健二が、謎の人工知能によるOZ乗っ取りに巻き込まれ、彼女の家族と共に混乱から世界を救う様を描いた細田守監督作品です。

ヒーローではなく観客と同じ普通の人々が世界を救うという『大長編ドラえもん』的な物語ですが、それを叶えるために様々な現実味を欠いた展開や「結局それって普通じゃなくね?」という設定があり、改めて「未来のロボット」というチートはありつつもそれを存分に生かした藤子不二雄作の『大長編ドラえもん』の凄さを思わせます。

そんなリアリティーには乏しい展開や、ヒロインの篠原夏希を始めとする登場人物のデザインやキャラクターの魅力の薄さといった気になる点はあるものの、ジブリ映画にも通じる日本の田舎の風景を描いたアニメーションの気持ちよさや、実写では表現し難いOZでの縦横無尽なバトルシーンに爽快感を感じさせるエンタメ性十分の一作です。