サマータイムブルース

グラン・ブルー/オリジナル・バージョンのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

5.0
再鑑賞です
この映画は私にとって贈り物のような存在です
初めて観たのは「グレートブルー」てタイトルで120mim.バージョンでした
そのあと132min.のオリジナル版観て、今主流になっているのが168min.の完全版です
完全版は無駄なシーンが多く長すぎてあまり好きではありません
もともと監督が最初に作った未編集バージョンなので、ある意味未完成版なのだと思ってます

この映画の好きなとこらをいくつか上げると、
まず、メインキャストの3人が全員魅力的なとこ
ジャックとジョアンナの初めてアンデス山脈の高地での出会いのシーン
大きなエンゾが小さなポンコツフィアットに乗っているのがなんともチャーミング
豪快なママ、凸凹コンビの弟
シチリア島やギリシャのキクラーデス諸島の海と美しいロケーション
ゆったりした音楽
悪い奴が一人も出てこないとこ
ジャックとイルカが戯れるシーン
ジャックとジョアンナが初めて結ばれるシーン
などなど

現実的なこと言うとジャックはメンヘラだと思われます
見た目は大人だけど中身は子供
ジョアンナあんなに可愛いくてジャックを愛しているのに身勝手なラストはちょっとイラっとします
ジョアンナ可哀想過ぎでしょ

仏映画と邦画て共鳴する部分があって、割と日本人には合ってるのではないかと思います
結末はハッピーエンドとは言えないけど、だからこそ深く心に刻まれるのかもしれません

心の琴線に触れる、大切な映画です