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100歳の少年と12通の手紙のnutakiのレビュー・感想・評価

100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)
4.3
白血病の10歳の少年の話。
難病ものなのに、とっても可愛らしい作品に仕上がっていて、心打たれた。
少年の名前はオスカー。演じるアミール、可愛らしい顔をしている。
治療のせいで髪はないが、まつ毛はクリリンとしている。
病院で知り合ったピザ屋のローズ。
服も車もローズ色で名前もローズ。
ミシュル・ラロック演じる。
元レスラーという設定でとにかく元気。
口が悪く、子供でも病人でも関係なく接する。
そこがオスカーに気に入られるのだが、こういうタイプが好かれるという設定が『最強のふたり』始め、何だか多いね。
でも、今作は2009年だからこちらが先だけど。
腫れ物に触るように遠慮して言葉を選んで接しられるのはイヤだという気持ちも分かるけど、他人にズケズケ言われるのもイヤだけどなあ。
お国柄の違いなのかな。
このローズさんが、何となく、シルク姉さんに見えたよ💦
プロレスシーンが時々出て来るけど、その試合が面白くて、何でそこに居るの?という病院の先生たちが観戦しているのもいいね。
相手のレスラーが揃いも揃って変なのだし、宙を舞っちゃうとことか、御伽噺。
医師をマックス・ファン・シドー。
現在89歳でご健在のようだ。
見覚えはあるが、クリストファー・プラマーに似ている。
厳しい婦長役はアミラ・カサール。
ローズの母で個性的な役を演じたのはミレーヌ・ドモンジョ。
日本映画にも出演したらしい。
夫はジョルジュ・シムノンの息子だそうだ。
シムノンはメグレ警視シリーズで有名だが、何かとスキャンダラスな作家だったようだ。

タイトル通り
1日で10歳、10日で100歳。
1日1通の手紙を12通書いて。
雪の降る年末の僅かな日々を描く。
10日間を、105分の短い時間の中で、とても濃厚で温かく。
プロレスで笑い、オスカーの言葉で幸せな気持ちになり、ローズの変貌に心揺さぶられ、オスカーの両親を見て胸が苦しくなる。
もちろん、涙はあちこちで出ます。
でも、爽やかで、心地良い。
お涙頂戴的な演出は少なく、観終わってからジンワリと心に沁みる作品。
ミシェル・ルグランの音楽がとても良く、ぴったり。
オスカー、大好き。