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ミリオンダラー・ベイビーのgのレビュー・感想・評価

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)
3.7
悲しいというよりやるせない気持ちになるし、切ないというより不甲斐ない気持ちになる映画。

ボクシングでチャンピョンを目指す主人公。甲斐性の無い家族から離れて、遊ぶこともお洒落をすることもなく、ウェイトレスとして働きながら、ただただボクシングに没頭していく。

恐らく、家族も頼れず親しい友達もいなかった彼女がボクシングという自分の強みを見つけられたことは、この映画の前半部分の救いだと思うし、それだけならばボクシングに熱くなり高みを目指すスポ根物の映画。

でも後半からは、観ている側に答えが出せない重い内容を問いかけてくる。前半で登場人物の過去や心情を丁寧に描いているからこそ、後半の問いかけをおざなりに観ることはできない。でも、考えても答えは出ない、、。

何か一つに熱中していてそれがうまくいかなくなっても、支えてくれる基盤のようなものを作っておくっていうのはとても大切なんだなと。それが家族でも友達でも他の趣味でも何でもいいけど、、。でもやっぱり難しいよねえ。この映画の感想を書くのは、、。

そういえばずっと前にこの主人公のような人のお話を聞いたことがあって、その内容があまりにもショッキングだったことを思い出した、、。当人がじゃなくて、話している周りの人たちがあまりにも酷かったんだよな、、。

かなり酷い発言のお話はネタバレ欄に伏せて書いてあるのでよかったら。こういう奴もいるんだな、と思った。
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