さすがです、イーストウッド。
公開当時の話題作、やっと観てみたけど…、
勝手に想像していた"スポーツ映画"ではなかった。
いや、ボクシング映画には違いないんだけど、
後半、こんなヘビー級なやつがくるとは。
テーマがね、重いよね。
(ヒロインのパンチもホント重そうだった)
登場人物、特にフランキー(クリント・イーストウッド)やマギー(ヒラリー・スワンク)が"ボクシング"にどういう想いを持っているのか、
そもそもどういう人物なのか、諸々説明足らずなところが最初気にはなったけど、
途中で、そうだ、これイーストウッド監督作だと。
彼の監督作としてみればそれらは特に珍しくない。
どういう人物なのか、あからさまな説明はない。匂わす程度。
「考えるな、感じろ」(byブルース・リー)みたいな。
で、純粋にボクシング映画として観ていたら前述のヘビー展開。
さすがです、イーストウッド。
ただ個人的な好みでいうと、
本作と同じく30代の女性ボクサーを題材とした邦画、『百円の恋』、
ヒラリー・スワンクほどの美人ではないけど安藤サクラの凄まじい演技もあって、あちらのほうが好きかな。