こやち

ミリオンダラー・ベイビーのこやちのレビュー・感想・評価

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)
3.8
アメリカン・ドリームの栄光と挫折。対するのはどこまでもクズ。ここでは対戦相手と家族。ま、それでも良いところもあるのよっていうのが微塵もない。クリント・イーストウッドらしい解りやすい構図だ。

グラントリノでもあったが、教会の神父との対話がストーリーを暗示する。
終盤は、死への希望を手伝うのか、否か。という話で展開する。でもなー、これってアメリカなら延命治療の拒否とか蘇生不要とかの意思表示で収まるんじゃないかと思ったけど、ポイントはそこじゃない。彼女の尊厳の問題。そこで葛藤させるのがより映画的だって事なんでしょう。

でも、二人で喧嘩しながらレモンパイのお店でもやって欲しかったわ。
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