あらすじだけだと単純にボクシングの話かと思いがちだけど、じつは人としての生き方、そして死に方についてとても深く考えさせられる映画。
いまでこそ時代が変わり、宗教の違いはあれど
尊厳死についてそれほどまで拒絶反応を示す人は少なくなってきたと思う。
だけどたかが数年前の映画公開時には、
結末にかなりの賛否両論があったらしい。
自分には命をかけて打ち込んでいるものがないから、選手であるマギーよりもフランキーに感情移入してしまう。生かす事は殺し続けること、その言葉が重すぎて涙が止まらなかった。
だけどその反面マギーの「皆が自分を呼ぶ声を忘れてしまうのが怖い」、エディの「彼女が最後に思うのは、私はやりきったって事だ」というセリフに納得し、きっとあのラストは、ある意味救いのあるものなんだなぁと思えた。