RYUYA

レスラーのRYUYAのレビュー・感想・評価

レスラー(2008年製作の映画)
4.0
レスラー最高。
やらせ最高。
ほこたて最高。

山形の秋に観るにはアツすぎる映画。
ミッキー・ロークが俺の涙腺に一撃必殺‘‘ラム・ジャム”をカッ喰らわせる。

心臓に爆弾を抱えた老レスラーが、娘との確執やストリッパーとの虚しい恋、社会の痛みの向こうに見た栄光。

監督はダーレン・アロノフスキー。
『ブラック・スワン』にも通じる、人物の背中を追う・人物の周りをグルグル回るカメラワークは、主体の不安や焦燥感を、観る者に強烈に印象づける。
一歩間違えればドラッグムービー化してしまう映像技法を、逆手に取って武器にしてるのが上手い。
相変わらず描写が力強くてリアルに痛々しいし、クラブっぽい照明がエグいし。

スターのカムバックものという点、娘との感じとかは『バードマン』に似てる。
M.キートンも背中で語るし。
でも、こっちが先だけど。
『バードマン』は「もう一度返り咲くために!」的な意識があるけど、今作はもっとしたたかで、柔らかくて、優しい欲で...
なんと言うか、本当に原点回帰なだけ、というロマンが泣けるんだよなぁ。

ファンを‘‘多勢”とだけ描いて、一人一人にフォーカスしないとこもカッコイイ。
それがラストにグーッとくる。