ことのは

レスラーのことのはのレビュー・感想・評価

レスラー(2008年製作の映画)
3.5
【人生は過酷である。ゆえに美しい。】

80年代に活躍したレスラーが、ドサ周りの興行と、スーパーのバイトで生計を立てながらリングに上がるお話。

ダーレン・アロノフスキー監督最新作『ホエール』を劇場で観る前に久しぶりに鑑賞。

兎にも角にも、現実を投影したかのようなミッキー・ロークの老体が、観ているだけでリアルで痛ましい。
補聴器を付けてるところなんて妙に生々しく、傷だらけの身体がまるで本物のレスラーのようだった。

ストリッパーを演じるマリサ・トメイもリアルな熟女ぶりで、2人の大人の恋の行方も本物のよう。

この監督って『π』から始まって『レクイエム・フォー・ドリーム』、『ブラック・スワン』『マザー!』と一筋縄では行かない面白い映画ばかり作ってるなぁ。
『ホエール』は劇場で堪能しよう。
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