フライ

レスラーのフライのレビュー・感想・評価

レスラー(2008年製作の映画)
4.2
ミッキー・ローク圧巻の演技!昔のイケメンでスマートな面影は一切感じられないが、初めて見た時は余りの迫真の演技に気持ち悪くなった。
ミッキー・ロークが演じるプロレスラー、ランディの凄まじい生き様を描いたストーリーは、かなりエグい内容なので、人によっては見るに堪えないシーンもあるが、故に嫌と言う程心に響くし、痺れるものが。ドキュメンタリー風に展開して行くのが、臨場感を増していて尚更強いインパクトを感じさせてくれた。特に疎遠になった最愛の娘とのやり取りは、辛く感じたし、悲しくなった。ラストのリングでの格闘シーンは鳥肌が立ったし、悲しくて涙が…。
プロレスラーとしての生き様も見所だが、歳を重ねて過渡期を迎え、病によって死を感じ、初めて分かる大切なものと、そこから生き方を変えようと奮闘しながらも、変わる事が出来ないもどかしさが辛くなるし、人としての葛藤は観ていて苦しかった。ある意味反面教師的な人生訓を教えてくれる映画。
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