バナバナ

花のあとのバナバナのネタバレレビュー・内容・結末

花のあと(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

私、尊敬できない方とは結婚しません…てな言葉は主人公は決して言わないんだけど、気持ち的にはそういう事です。

娘に道場破りをさせるお父さんって、どんな人なんだと思ったら、出てきたのは國村隼さんで、物静かで実直で真面目な父親。
決して娘の剣の腕前を自慢するような親父ではありません。

その父親が決めた許婚が甲本雅裕なのだが、これが結婚前からよく食うわ、スケベだわ、図々しいわで、どこが良くてこの人を選んだの?って言いたくなる人。
これじゃあ、一度剣の手合わせをしただけだけど、礼儀正しくて二枚目な方がいいに決まってるわな。

こういう設定は面白かったけど、藤井は上層部にも賄賂渡してたから、今まで誰も手出しが出来なかったんでしょ。
それなのに、手紙があったかどうかは知らないけど、よくそれだけで不正の証拠になりましたね?
藤井が殺されたから、ちゃんと調べてみる事になったんだろうか?

普通ご城下で上の方の人間が殺されたら、武家の面子にかけて血眼で犯人探ししない?
幾ら正義の為とは言っても、それを証明できなかったからこういう手段取ったんだし、第一バレたら御取り潰しになるところですよ。
それが、めでたしめでたしって…、お付きの人も三人死んでるんですよね。
これで、「めでたし」って言っていいの?と、ふと思ってしまうんですよね。

エンディングのナレーションで、家老にまで出世しましたと言っていたのも、意外とこの時の事で、上層部に揺さぶりかけたお陰だったりして…、と要らぬところまで想像が膨らんでしまったので、ちょっと低目の点数にしました。
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