へい

インテリアのへいのネタバレレビュー・内容・結末

インテリア(1978年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

イブという女性に支配的に育てられた夫アーサーと子どもたち。アーサーが耐えきれず、熟年で別居したことによりイブは精神がやられ自殺未遂。次女のジョーイはアーサーに贔屓で溺愛されて育って、書く仕事をしているが才能がなく苦労している。そして、イブの看病を押し付けられてやっているがイブに嫌われていることに苛立つ。何でも上位にいて才能がある長女レナータへのコンプレックス。しかし、レナータは疎外感と孤独で死について意識するようになる。才能があり、考えすぎるための苦悩がやべぇ。
ジョーイは妊娠する。アーサーは、イブとは正反対の厚化粧の陽気なばぁさんパールとスピード結婚する。今までのストレスの反動がすごすぎる。

レナータの恋人が家に閉じこもり、自分の作品を評価されないことに嘆く。それで三女にも手を出すグズ。女の方が強いし、頭がいい。男はダメでグズで愚痴ばかり、プライドが高いんだなって思う。
そこに親近感がわくけど。

大人になっても両親に振り回される子どもの苦痛。でも、結局親を大切に思っている子どもたち。歳を取っても両親は人間であり不完全でダメなところがある、インテリだからの余計に滑稽。完璧でインテリなイブの自殺という人生の悲劇であり滑稽。映画を通しての冬の風景の美しさが印象的。あと、衣装も毎度毎度おしゃれでジョーイが可愛すぎて眼鏡が似合う。
結局は許し合うしかないのね、というジョーイが印象的。
へい

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