ぽんぬふ

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版のぽんぬふのレビュー・感想・評価

4.5
filmarksにもバージョンごとに項目があって迷うけど、多分いま観たのはこれだと思う。
新作行く前の予習として何年振りかわからないくらい久しぶりの再見、多分3回目か4回目で、劇場公開版も観たことあるはず。劇場公開版の歪んだ終わり方も嫌いじゃない。
常に、今観ているこの場面は巨大なもののほんの一部にすぎない、という感覚がある。この映画がフィルムノワールだとすれば、真実を覆い隠しているのはしかし闇ではなく、霧、煙、雨、ライト、そびえ立つビル、雑踏、といったものだった。デッカードに付きながらも決して彼の視線と同化をしないカメラは観客を突き放し、眼のクローズアップは、彼らの瞳には何が観えているのか?という興味を残したまま映画が終わる。
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