ホイットモア大統領

ゾンビランドのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ゾンビランド(2009年製作の映画)
4.0
「Fasten your seatbelt.」

『ドーン〜』や『ショーン〜』以降、B級ゾンビがわらわらと湧いてた00年代にとどめを刺すかの如く、突如として現れたジェットコースター・ムービー!

まずこの作品、導入部がホント秀逸。

ゾンビランドで生き抜くためのルールを紹介しつつ、他作品との差別化と世界の崩壊を同時に説明
→ 続くMetallica「For Whom The Bell Tolls」と、スローでゾンビに襲われる人々を描くオープニング・クレジットの演出で、その組み合わせの良さに悶絶。
→ 狭い世界で生きる気弱なオタク青年が、アイドル的隣人に自宅で襲われ、否応なしにゾンビランドに駆り出されてしまう。

この流れでおおよその特色を伝えられるので、自然と作品世界に引き込まれてしまう。結果、非日常である “ゾンビランド” を素直に楽しめるんじゃないかな?

あとはバランス感覚。基本ふざけてるんだけど、見せ場はしっかり見せて締めるところは締める。ゾンビもグロ過ぎず汚過ぎず。ウィチタとリトル・ロックの憎みきれなさとか、擬似家族の距離感も絶妙だと思う。

そんなウィチタ役にエマ・ストーン。この頃はまだ無名なはずだけど、他作品の女優に比べて存在感が全然違う。何ならアビゲイル・ブレスリンがAND扱いだった笑

なおクライマックス、タラハシーさんは
「1人でゾンビを殺しまくりで賞」を受賞。

過去の受賞者には、
・『ザ・ホード -死霊の大群-』のかかってこいや!親父
・『新ゾンビ』の誕生日を台無しにされてブチ切れ親父
等が名を連ねており、今後ますますの活躍が期待されております。

ということで次回:『ダブルタップ』でお会いしましょう。それでは。