Yukiko

心の指紋のYukikoのレビュー・感想・評価

心の指紋(1996年製作の映画)
4.3
2018年10月20日
『心の指紋』別名『The Sunchaser』1996年製作
監督、マイケル・チミノ。
他の監督作品に『ディア・ハンター』『シシリアン』
などがある。

UCLA医療センターのエリート医師マイケル(ウディ・
ハレルソン)は、昇進のチャンス到来となり、将来を
期待されていた。
そこへ、ナバホ族出身の前科6犯の凶悪犯、16歳のブルー
(ジョン・セダ)が末期がん患者として診察を受けに来る。
しかし、診察に当たったマイケルを人質に、彼の車を奪い
逃走する。
行き先は、先住民に伝わる聖なる山、その山にある湖で、
祈祷師にブルーの病を治してもらおうと考えている。
そして、二人は車を何台も乗り換え、警察の追ってを
かわしながら目指す内、次第に二人は心を通わせていく。


広いアメリカ・・・
街から、何もない自然の風景が広がる光景もあるなら、
人間の暮らしも様々で、文化の象徴のような医者の日常の
暮らしから、ストリートチルドレンまがいの子供達から、
酒場でビリヤードに興じるごろつき大人。
赤ちゃんの横で平気で煙草をくゆらす母親など、医者が
注意をしてもそれが何さ!と聞こうともしない。
多種多様な人間模様・・・
そんな人々と交わりつつ、大自然の聖地を目指す。

ブルーは目的遂げていいだろうけれど、人質として
連れて行かれた医師の立場はどうなるんだろう?
ラストの手錠が痛々しい…
でも、家族は無事に帰ってきただけでも嬉しいかな。

チミノ監督、長編映画最後の作品だそうです。
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