ロバート・ブレッソン監督の名作脱獄映画。
ナチス占領下のリヨン。刑務所に収監されたフランス軍中尉は脱獄を決意する。
徹底的にリアルさを追求した作品。台詞や音楽は最小限に抑えられ、主人公が脱獄に向…
「誰かにお薦めしたい作品」
を問われたら、一番に挙げようと思う。
あっという間に観終わる。
最低限のキャラクター数・台詞。
全体を覆う絶望や怒りを超えた無力感と
それらと楽に組み合う主人公のひとり…
フランスの名匠ロベール・ブレッソンの代表作。
職業俳優を使わず、淡々と絶望に耐える人々を描いたレジスタンス作品。
一切の無駄と虚飾を排し、ただリアルを鋭く見つめて研ぎ澄まされた画面。
自由へ…
このレビューはネタバレを含みます
極限まで再現にこだわった、真実を追求した作品。ロベールブレッソンの映画は観客に能動的に鑑賞することを求めてくる。その末の結末には、感動する。すべて選択の積み重ねによって主人公は脱出するが、それを観客…
>>続きを読むナチスドイツ占領下のリヨンの刑務所で脱獄する話。
主演のイケメンなビジュアルが目をひく。
ワンシチュエーションに近い閉塞的な独房での作業が主な場面なので脱獄ものにあるダイナミックさはない。
か…
ブレッソン一発目は『抵抗』。
ストイックすぎる映像の作り方なだけにこっちも集中しないと置いてかれてしまう。主人公は独房のシーンが多く、モノローグと些細な行為の積み重ねによってストーリーが展開していく…
原題のタイトルと、冒頭に語られる本作の制作背景から、ある男が刑務所からの脱獄に成功する話であることが伝えられる。
本編ではナレーションが入り、映画内で起こす行動や事件はすべて起こる前に明かされる。
…
とても強く、厳しい物語。
レジスタンスがどう、ナチがどう、の前にひたすら目の前にある扉を削る、開く。これ自体がなんらかのメタファーとなっている。孤立した生があり、連帯とは言えないが、しかし確実な紐帯…