元々この映画の為に作られたわけじゃないのに親和性ありすぎのacross 110th street好き。(他にも劇中曲で使われるmetersとかのファンキーな曲もゴキゲンで最高)
そして俳優陣のアンサンブルも素晴らしく、間とかの取り方が絶妙でそういうのを堪能しているだけでそんな短くもない上映時間があっという間だった。(タランティーノは奇抜な展開とかが注目されがちだがやはり一番良いのは俳優の映し方だろう)
意外と長回しの場面が多かったのも自分の好みに合っていて(特に最初の殺しが行われる場面が印象的)、タランティーノ作品の中でも結構上位に来るくらい好きなものと言える。
しかしこの作品が上映された年のアカデミー賞ではタイタニックとかLAコンフィデンシャルとかが注目されてこの作品からはロバート・フォスターが助演男優賞候補になったのみの低い評価で終わってしまったが、この退屈とは無縁の巧みで風変わりかつ面白い作品ももっと候補になって然るべきだったと強く思う。
ロバート・フォスターと言えば彼が2019年に亡くなったのをついさっき知って驚き、そうと知っていたらもっと早くこの作品を再見していたろうに少し悔やまれる。