umihayato

ミッションのumihayatoのレビュー・感想・評価

ミッション(1986年製作の映画)
5.0
この映画のように、布教して神の言葉としてジャングルから出し、村を作らせ、金になりそうになったり政治手段として使えそうになったら、神の言葉としてジャングルに戻れという。

教えや救いは確かに正しいことを言っているが、こうなってしまったら
伝道師も奴隷商人もさして変わりない。
他の文明に土足で立ち入り弄ぶ。
無意味に殺しあう。
だから宗教は嫌いなんだ。

インディアンは、「文明がないから神の教えを求める」のか。
「神の教えという文明が来たから求めた」のか。
ここを考えないで盲信する宣教師もバカだし、政治利用する奴も愚かだなと思わずにはいられない。
宗教など入って来なければ、こんな虐殺などは起こらなかったろうし。
ラストに「こんな世界を人間が作ってしまった」なんて苦い顔で言われてもな。
やはり文明人は文明やそれに付随する教養を持ってるだけが人間だと思い込んでいる。
インディアンだって人間なんだけどな。
人間が作ったなんて言われちゃ困る。
勝手にお前らが作っただけだ。

人がバンバン死にそうなロケーションでの撮影(実際に何人か死んでるらしい)が凄いので映像は見応えありまくりです。

モリコーネの音楽が唯一の救いか。
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