チッコーネ

亡霊怪猫屋敷のチッコーネのレビュー・感想・評価

亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)
3.0
新東宝の映画で時々見かける芸達者そうなおばあちゃん女優が、入江たか子の向こうを張った一本。
これで五月藤江という名前はインプットされた。
ただ本作の演出で、本領を発揮しているとは言い難いが…。
また時代劇に登場する猫は、畜生ながら名優(←そういう台詞がある、私は猫好きです)。

青みがかったモノクロの現代劇のほうが、映像は美しい。
荒れ果てた屋敷の庭のセットも良くできており、ヒッチコックの『レベッカ』が彷彿とさせられた。
ただ妻役の女優から発せられる唱歌調の台詞回しが、雰囲気に水を差している。

ホラー映画だからか、渡辺宙明の音楽も後年の『マジンガーz』ぽい。