浅野公喜

ホステル2の浅野公喜のレビュー・感想・評価

ホステル2(2007年製作の映画)
3.2
人気シリーズ第二作。前作はやたら羽目を外す男性グループがターゲットでしたが、今作はそこまでは羽目を外さない女性グループがターゲットとなっており自業自得感は余り無く、少し同情心も芽生えます。

主従関係の変化は前作と同じですが、今回は加害者側の視点も加わり、人に危害を加えることで男らしさを得ようとするある意味幼稚な点から欧米人男性における男らしさと暴力性の関係が垣間見えます。また、描写に目が行きがちになりますがそれよりも人身売買のオークションに参加している面々がごく普通の一般家庭の人間だったりするのが個人的には印象的でした。前作の人物の扱いは「スクリーム2」似。しかし前作よりも薄味に感じるのは組織の正体が以前よりも明らかになったからでしょうか。

前作の三池監督の如く「食人族」のルッジェロ・デオダート監督がカメオ出演。また、冒頭には70年代にマリオ・バーヴァ監督「ファイブ・バンボーレ」といったサスペンスや「エロチカ・ポリス(婦人警官ジャンナ)」シリーズのようなお色気物やコメディに出演していたエドウィジュ・フェネシュが美術教師の役で出演しています。
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