Azuという名のブシェミ夫人

ローズ・イン・タイドランドのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

4.0
濃すぎてぶっ倒れそうですギリアム作品再見フェス開催中。
第8弾はこちら!

ギリアムが『不思議の国のアリス』を描くと・・・的な雰囲気ですけれども、まぁー冗談キツすぎて真顔になっちゃう方が大勢多数でしょうね。
『不思議の国のアリス』はラリってる状態の描写なんて一部で言われたりしておりますけれど、そこを全然オブラートに包まずにモロにジャンキー出してきちゃってるからねギリアム。
とーーっても可愛いロリ美少女に、ヘロイン注射の手伝いさせるっていう最低な悪趣味にドン引かずに見続けられるかどうかが分かれ道です。
分かれ道の傾斜がキツすぎですよ、ギリアム爺。笑
こんなこと子供にやらせちゃってる時点で大半が脱落されるでしょう。
えぇえぇ、もちろんのこと私だって現実でしたら超絶にドン引きますけれどもね。
映画ですから。
それもギリアムの。
そして私は『ほんっっとにタチ悪いわーギリアム』って苦笑いしながら楽しんじゃうタイプの変態ですから。←
★4とか付けて、お母さんごめんなさい。

母親がドラッグで死亡し、同じくジャンキーである父親と一緒に、田舎の今は亡き祖母の家へ引っ越してきたローズ。
お友達は“頭だけ”の人形たち。
空想の世界と現実の世界を行ったり来たり。
でも、ローズはちゃんと分かっている。
周囲を取り巻くリアルを自分なりに理解した上で、子供特有の“ごっこ遊び”をしているのです。
それは『悲劇のヒロインごっこ』であったり、人形との『女子会ごっこ』、ある時は『恋愛ごっこ』に『大人の女ごっこ』。
女は生まれながらにして“女優”なのだな。
おかしな響きに聞こえるけれど、ローズを見ていると子供とは言えなかなかに末恐ろしいものが。

いや本当に子どもの為に、大人がしっかりしないといけません。
だって子供って純粋無垢であるが故に、時に物凄く残酷になりうるから。
まだ自己すら確立していない、認識していない状態での“無自覚”の行動は、他者(特に大人)にとって悪意となる場合がある。
知的障害のある青年ディケンズとのキスなんて、どっちが悪いとかでは絶っ対無いのだけれど、これが世情的にどうかと言うとメチャクチャ微妙なラインであって・・・。
世の中の親御さんからしたらねぇ・・・ぐわわわぁぁってなりますけど、ディケンズにしたら純粋な気持ちでもあるわけで。
そういう“禁忌のライン”みたいなのが地面に引かれていて、そのアウトとセーフの境界を少女がゴム跳びするみたいにピョンピョン行ったり来たりするものだから、こっちはもうハラハラするわけです。
見ちゃいけないような、見守ってないといけないような。
もぉぉぉぉーーー子供にやらせるからさー複雑な気持ちになっちゃうんじゃない!
でも子供じゃないと話が成り立たないのも分かってるんだけどぉぉーー!
もぉぉぉぉぉーーう、ほんとに!!!
ギ・リ・ア・ム・め!!!!!!!


・・・でも好きだよ♡(重症)


※あと見所は動かないジェフ・ブリッジスと、彼が着ている『ことぶき』ハッピです。