POPCORN

ローズ・イン・タイドランドのPOPCORNのレビュー・感想・評価

3.0
無性にテリー・ギリアムを観たくなり。

テリー・ギリアム版「不思議の国のアリス」なんでしょう…不思議の世界と現実世界をヒロイン・ローズも行ったり来たり。
冒頭からパパのヘロインを注射器に注入する主人公ローズ。パパの着る法被の襟元には〝ことぶき″の文字。何を祝っているのか、移住した先で謎の姉弟も登場してパパを防腐処理したりなんかして、さらにローズはバービー人形の頭部だけと話をしたり、もう凡人の私には理解し難いギリアム観満載です。そして117分となかなかの長尺。

もの悲しい幻のタイドランド(干潟・満潮時に浸水する低湿地)に移り住んだローズは、満潮時「海」の幻想の世界に潜り、またある時=干潮の「陸」の現実世界で物思いにふけってみたり。孤独に尻込みせず果敢に現実と向き合うローズは驚くほどおしゃまだし、ラストなんて悪寒が走るほど恐ろしい演技を見せてくれて、ギリアム感で満たされたい方はどうぞ。

ま、一応ストーリーは…
夢見がちな10歳の少女ジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)は、元ロックスターでジャンキーのパパ・ノア(ジェフ・ブリッジス)と、ジャンキーのママ(ジェニファー・ティリー)と3人暮らし。ある日、メタドンの過剰摂取でママを亡くしたローズは、パパとバスでお祖母ちゃんの家に移住する。ひどい有様のそのあばら家で再出発を違うローズとパパだったが、すぐにパパもヘロインの過剰摂取で座ったまま息を引きとってしまう。1人になったローズは4体の頭部だけのバービー人形と会話しながら、寂しさを忘れようとするのだが…。全身黒ずくめのデルという女性とその弟ディキンズの姉弟と出会い物語は徐々に変化していく…。