こまだこま

ローズ・イン・タイドランドのこまだこまのレビュー・感想・評価

3.6
退廃的でどこか妖しい世界観が好きだった。ピュアな女の子が主人公のガーリームービー、その背景に常に佇んでいる死の気配。子どもも大人も年齢関係なく、出てくる登場人物はみんなどこか永遠の子どもという雰囲気を醸し出していた。だからか、舞台となるお家は、草原地帯にひっそりと存在するネバーランドって感じがした。
作中での彼らはそれぞれに身近な人の死を受け容れられず、共に生きている。当たり前だけれど死と対峙しなきゃいけない運命って誰もが同じなんだなって思った。その時、みんな子どもの表情になる気がする。
良い意味で 子どもの"ごっこ遊び"が永遠と繰り広げられているようなーそんな終着点の見えないストーリー展開が、見ていて楽しかった。なんだかごっこ遊びしてた頃が懐かしくなった。
こまだこま

こまだこま