借りぐらしのコブレッティ

ワルキューレの借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
3.7
ブライアン・シンガー監督作品。トム・クルーズ唯一の実話歴史物。クリストファー・マッカリーが脚本に関わっています。共演はケネス・ブラナー、テレンス・スタンプ。ケネス・ブラナーは近年名探偵ポアロシリーズや「TENET」の悪役が印象的でしたが、この作品では割と控えめ…まあトム・クルーズ主演作品なので仕方のないところでしょうか。

いよいよナチスドイツの戦局が悪くなり、またSS隊員の非人道的行為にヒットラーのやり方では駄目だと感じた軍人や政治家がヒットラー暗殺計画を実行するのだが…
このヒットラー暗殺計画が船頭多くして船山に登る状態でなかなか上手く進まずにイライラします。
あと大河ドラマでも感じる歴史物の宿命なのですが、トム・クルーズ主演といえどどこかで失敗するとわかってしまっているのがなんとも悲しいところです。
それでも現場でのハプニングが色々あってしっかりハラハラします。あとトム・クルーズなら歴史も変えられるのでは?とちょっとだけ期待もあって楽しめました。
シュタウフェンベルク大佐はドイツでは英雄でトム・クルーズが演じる事にドイツ国内では批判もあったそうなんですが、トム・クルーズのカリスマ性もあり上手く演じていたのではないでしょうか?
連合国軍にドイツをボロボロにされる前に何とかしようと思った人達の計画なので、この後の歴史を思うと悲しい気持ちになりますね。

※この後BSではダークサイドミステリー、ヒットラー暗殺計画が放送され本クーデターも扱っていたのですが、シュタウフェンベルク大佐(声:森川智之)にニヤリとしてしまいました。