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ワルキューレのaknのレビュー・感想・評価

ワルキューレ(2008年製作の映画)
2.2
なんでドイツ人の役をトムクルーズがやるの?ナシ!以上!と切り捨てたくなるような映画なんですが、諦めず感想を記したいと思う。


確かにアメリカ映画っぽく見てられるエンターテインメント性の高い映画ではあった。
ただ、内容を考慮するとどうしてもこうした過去の特定の人物を偏った見方で過分に評価して祭り上げるやり方は危険だな〜と思うんですよね。
戦勝国のアメリカ人が敗戦国のドイツ人の役を、英語でやるっていうのもなんだかなと思わざるを得ない。
ナチスドイツの描き方としても些かエンターテインメント性に偏りすぎている印象。
ナチスドイツはただヒトラーが悪役だから悪いのではなく、何をしてきたか、いかにそれが残虐なことだったかを軽んじるのは被害者をも消費しているように思えてならない。そのあたりの描写が弱い。
ナチスドイツのやってきたことは単なる映画的な正義vs悪で片付けられることではないと思う。
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