GijoeGo

ゴジラ FINAL WARSのGijoeGoのレビュー・感想・評価

ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)
2.5
北村龍平×ゴジラと聞いて地雷臭しかしなかったので16年寝かせて2020年の今、ようやく鑑賞。

多少は芳ばしくて面白くなるかと思ったら全然ダメだった!

当時の格闘技ブームやマトリクスにインディペンデンスデイからの引用に観ているこちらが恥ずかしくなってたまらない。
それを身体を張って頑張ったTOKIO松岡に北村一輝が可哀想。

インディーズ映画のようなチープさにクラクラしながら肝心のストーリーも出来の悪い少年漫画みたいに浅くてキツい。子供向けなんだかオタク向けなんだか家族向けなんだかよくわからない層に向けた本作。

外国人を使ったギャグも大すべりしており終始ダメだコリャの連続なのが逆に凄い!

過去にも外国人に日本語吹き替えをして会話をしているが2004年になってもまだそんな事をしてるのかと。ドンフライの吹き替えを玄田哲章が演じてるのにずーっと違和感。

色んな怪獣が出てはくるがこれといった目的が無い上にドラマに発展しないので如何ともし難い。
肝心のゴジラも史上1番カッコ悪く、しかもネコ顔。

韮沢デザインのガイガンや寺田克也デザインのエイリアンXからカイザーギドラへの変身など少しはカッコいい所はあった。
新川デザインの新型轟天号はこっこ良過ぎてこの世界観には全く合ってない。

水野久美や宝田明まで出演させてるのにもったいないというか演出が酷いのか芝居が下手に見える。

脚本家や監督はゴジラにあまり興味が無く、ゴジラを使って自分の色を出したい衝動にかられてあんな感じになったのか?

それとも判断もろくに出来なくなった東宝の首脳部がそれでもイイから作ってくれと頼んだのかわからないが、絶妙な駄作が生まれたお陰でシンゴジラやギャレス・エドワーズ版USAゴジラ、しかもモンスターユニバースという超特大のおまけ付きが出来るキッカケになったのなら本作の存在意義は大きい。

それにしてもあのエンディングと曲は映画史上なかなかの酷さなので必見!
Vシネのようなシンセサイザーの音色に本編の再編集が輪をかけてチープさに磨きがかかって最低な仕上がりになっている。

ケインコスギの大根芝居が気にならないくらいのレベルの映画はデッドオアライブやモータルコンバットを彷彿とさせて興味深い。

菊川怜や水野真紀が異常なミニスカなのはお父さん向けのサービスなのか?
GijoeGo

GijoeGo