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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

4.3
Good Will Hunting:ガス・ヴァン・サント監督、マット・デイモン、ベン・アフレック脚本、出演、ロビン・ウィリアムズ、ミニー・ドライヴァー出演、ダニー・エルフマン音楽、ジャン=イヴ・エスコフィエ撮影、1997年作品。ボストンに住む青年ウィルは、幼い頃から天才ゆえに周囲から孤立していた。だが、彼の才能に気付いた数学教授のランボーは、ウィル(マット・デイモン)に精神分析医のショーン(ロビン・ウィリアムズ)を紹介する。ウィルはショーンにしだいに心を開いてゆくが、彼の才能に気付いた政府機関や大企業が接近してくる。

久しぶりの再鑑賞。マット・デイモンのブレイクのきっかけとなった代表作。若い頃にかなりハマった作品だけど、観直してもそのことがよく頷ける気がした。数学の才能に恵まれながら捻くれ心閉ざしてしまう主人公には若者の方が感情移入し易い面もあると思う。しかしながら同じく心閉ざしたショーン(ロビン・ウィリアムズ)の存在も大きく観どころなので、年配でも充分楽しめる作品にっなっている。

脚本と主演を熟したマット・デイモンの魅力が集約されたような印象も強い。アクションシーンは少ないものの、主人公ウィルの複雑極まる繊細な心境の変化をかなり豊かに演じているからだろうか。頭脳派で一人(多少のアシストも借りながら)苦悩を乗り越える役柄も多い。その後のマット・デイモンのキャラクターや演技はこの作品のバリエーションばかりのように思えたり(笑)

物語のプロットも素敵だが、ウィルのショーンとチャッキーとスカイラーとのジックリ描かれた人間物語が観どころの作品だと思う。「ポンヌフの恋人」を撮ったジャン=イヴ・エスコフィエの映像も味わい深い。ガス・ヴァン・サント作品では一番好きかも知れない。また観たいと思う。
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