みかん

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのみかんのレビュー・感想・評価

4.5
マット・デイモン若い!
清掃員なのに筋肉仕上がりすぎ笑。

膨大な本や芸術の知識、難問を解いてしまえる天才的な頭脳を持つウィル。
家庭環境に問題があり暴力や盗みを繰り返し、仲間と騒いでるときも楽しそうだったけど、目先の衝動に自分の心を預けている。
大学の清掃員として働き、未来を見ずに、頭が良い故に全てを知ったように自信家で青臭い。
知識として知っているのと、経験があるのは違う。
愛を語るのに、愛を知らない。
そんな子供な彼に必要なのは、彼の話を真剣に聞いて、彼の過ちを指摘し教え導く存在。
本作の二人の教授のように、真摯に寄り添ってくれる相手がいるのは幸運なことだなって思った。

一番ぐっときたのは、二人の教授の言い争いのシーン。
ランボー教授は自分よりも素晴らしいウィルの才能に羨望しつつも、その才能が活かされないことを嘆く。
ランボー教授がウィルに才能を活かした仕事に着いて欲しいと願うのは仕方ないと思う。
一方で、ショーン教授はウィルに強制はしたくない。
二人の教授は違う意見で衝突し合うけど、二人ともウィルの事を真剣に考えてくれてるんだよね。
ウィルが二人の喧嘩を見て、本気で自分と向き合ってくれてることを肌で感じることが一番効いたんじゃないかと思えるこのシーンがめちゃめちゃ良かったです。

でも大人も完璧ではないから、決めるのは自分でしかない。
どんな仕事も大事だけれど、選べるのに選ばない、望んでいるのに選ばないのは愚かだなってことを教えてくれる素晴らしい作品でした。


君は何をしたい?
シンプルだけど、この質問に自信を持って答えられる人はすごいし羨ましい。
私は未だに答えられるかわからないや。

こういう作品を見ると、素敵な大人はたくさんいて、大人の尊敬できる部分や人生の生き方に憧れて、年齢関係なく、将来を悲観せず未来を夢みることの美しさが学べるんじゃないかと思います。

彼女も素敵!
クラブでの彼女の誘いかたも知的でスマートでいいね!ってなった。
ベン・アフレック演じる親友が、ウィル自身よりも彼の将来に未来を感じてるのが伝わるシーンは最高でした。

自分の意志で一歩踏み出したラストも、とても良かった!
みかん

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