小一郎

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちの小一郎のレビュー・感想・評価

4.5
「午前十時の映画祭8」で鑑賞。刺さる映画、文句なし名作。天才と精神科医の緊迫の応酬、親友のアツい言葉、感動の涙。相次ぐ名シーン、名言に目が離せない。

天才の主人公ウィル・ハンティングは数学の難問を難なく解き、大量の読書であらゆる知識を身につけている。しかし、不幸な幼児期を送ったことで、大人に対し心を閉ざしている。傷ついた自分を頭脳で武装した彼はしかし、他人から認められないという恐れを抱き、不良仲間との居心地の良い世界に逃げ込んでいる。

孤独な精神科医ショーン・マクガイヤは、そんなウィルの心理にズバズバ切り込み、「本当は何がしたいんだ」と問う。知識を武器に相手をやり込めてきたウィルが答えられないでいると、「簡単な質問に答えられない。答えを知らないんだ」と。

ウィルの親友、チャッキーにグッとくる。親友とは何なのか。傷をなめ合う、居心地の良い関係ではなんかではない。人は幸せになるために自分の出来る限り努力をしなければならない。そのためには居心地の良い世界から飛び出していかなければならないことの方が多いかもしれない。本当の親友チャッキーは、ウィルの背中を強く押す。

「君は悪くない」。恐れるウィルにマクガイヤは、何度も、きっぱりと繰り返す。やがてその言葉の意味するところを完全に理解したウィルは…。

ウィルの成長を通じ、彼の周囲の人達も変わっていく。特に妻に先立たれ、生きがいを見失っていたマクガイヤ。彼がウィルにかけた言葉は、彼自身にも当てはまる。

ともに狭い世界の中に閉じこもっていたウィルとマクガイヤ。2人は新たな世界に旅立っていく。

●物語(50%×5.0):2.50
・文句なし。何度も観たい名作。

●演技、演出(30%×4.5):1.35
・実際にウィルとチャッキーのような関係のマット・デイモンとベン・アフレックが素敵すぎる。

●映像、音、音楽(20%×3.0):0.60
・相変わらず、映像、音楽を味わうのが苦手。またの機会にじっくり観たい。