ナツミオ

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのナツミオのレビュー・感想・評価

4.6
NHK-BSPプレミアムシネマ録画鑑賞

“君は悪くない… 君は悪くない…"

鑑賞日 2022/6/25
2年振りの鑑賞、レビューも追記。
スルメ作品。

好きなシーンがまた増えた。
・ショーンの精神分析治療が終わり、お互いに名残惜しそうで、改めて2人が親交を結ぶシーン。

・旅に出るショーンの自宅を訪ねようとするウィルだが、手紙を投函し立ち去る。
ショーンが気付き、手紙を見つけるシーン。

マット・デイモン 、ペン・アフレック脚本・出演。幼馴染で親友の2人が共同で脚本を執筆し、アカデミー賞を受賞、演技も高く評価された。
心を閉ざした天才青年と最愛の妻を亡くした精神分析医。
2人の心の交流を繊細に描く感動作。
共演はロビン・ウィリアムス。

・第70回アカデミー賞
受賞 - 助演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)/脚本賞
ノミネート - 作品賞/監督賞/主演男優賞(マット・デイモン)/助演女優賞(ミニー・ドライヴァー)/主題歌賞/音楽賞/編集賞
・第55回ゴールデングローブ賞
受賞 - 脚本賞
ノミネート - ドラマ部門作品賞/ドラマ部門男優賞(マット・デイモン)/助演男優賞(ロビン・ウィリアムズ)
・第48回ベルリン国際映画祭 
受賞 - 銀熊賞(貢献賞)
ノミネート - 金熊賞
・第3回放送映画批評家協会賞
受賞- オリジナル脚本賞/ブレイクスルー賞
ノミネート - 作品賞

原題 『Good Will Hunting』

1997年米作品
監督 ガス・ヴァン・サント
原作・脚本 マット・デイモン ベン・アフレック
音楽 ダニー・エルフマン ジェフリー・キンボール
撮影 ジャン=イヴ・エスコフィエ
出演 マット・デイモン ロビン・ウィリアムス ベン・アフレック ミニー・ドライヴァー ステラン・スカルスガルド ケイシー・アフレック コール・ハウザー

(WOWOW番組内容より)
天才的な数学の才能がありながら、過去の出来事のため、心を閉ざす青年ウィル(デイモン)と精神分析医ショーン(ウィリアムス)との交流をガス・ヴァン・サント監督が端正な演出で描く。
名優ロビン・ウィリアムスが、最愛の妻を亡くし深い喪失感を抱くショーンを繊細に演じアカデミー助演男優賞に輝いた。


↓ 過去レビュー
WOWOW録画鑑賞
アカデミー賞特集
鑑賞日2020/2/16

「君は悪くない!」

今まで観てなかったのが悔しい!
邦題の「旅立ち」で、爽やか青春映画と思ってた・・・

アメリカ東海岸のボストンが舞台。
過去のトラウマを抱えた孤児ウィル。下町スラム育ちで悪友達と酒を飲んで騒ぎ、非行を繰り返す日々、ある日喧嘩で逮捕されてしまう。しかし彼には隠れた才能が有り、MITの清掃バイトの中、廊下に張り出されていた数学の難問を簡単に解いてしまう。それを知った大学の数学者ランボー教授は彼の才能を見抜き、身元引受人となり、数学の勉強とセラピーを受けることを条件に釈放される。
数人のセラピストが彼と面談したが、自分を曝け出さないウィルの態度からサジを投げられ、教授の同級生ショーン・マグワイアにセラピーを依頼することになる。

最初は衝突する二人だが、ウィルのトラウマと同様、ショーンも最愛の妻をガンで亡くしてから、喪失感から抜け出せずにいた。
お互いを理解する内に、ウィルが今までの人生からどの様に旅立つのか?
そして彼はハーバード大学の女学生スカイラーとの恋愛を通じ人間的に成長する姿も描かれる。

ロビン・ウィリアムズが妻を亡くして喪失感・孤独感から抜け出せない大学講師ショーン・マグワイアを演じ、アカデミー賞助演男優賞受賞の演技が観られる。主役のマット・デイモンは当時無名だったが、トラウマを抱えたウィルを熱演し、彼の実際の親友でもあるベン・アフレックと共同執筆の脚本もアカデミー賞を受賞した。
ベンは、作品中でもウィルの親友チャッキーを演じている。

後半、ショーンがウィルをトラウマから解放させる場面はこの作品の名場面。

好きなシーンは、建物の解体作業が終わってからのウィルとチャッキーがビールを飲みながら真面目な進路の話をチャッキーがウィルにする場面とその後、ウィルを訪ねたチャッキーが見せる表情が良い。

愛する彼女との口論から喧嘩になりウィルが感情を爆発させるところは、ウィルの心が変化してきたところで、彼女との別れの苦しみも最後の心を開いていく場面に繋がっていく。
「君は悪くない!」
いい作品でした。
ナツミオ

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