ken

レミーのおいしいレストランのkenのレビュー・感想・評価

4.0
「料理とは素晴らしき魔法なり!」

この作品を久し振りに観たくなりレンタルした。原題の「Ratatouille:ラタトゥイユ」は、フランス南部プロヴァンス地方の野菜煮込み料理だが、最後まで鑑賞するとその意味合いが解る。

主人公レミーは可愛らしい⁈ ネズミで、フランス料理のシェフになることを夢見ている。有名レストランの見習いシェフのリングイニと共にチャレンジするが…。
この2人?の料理方法と悪戦苦闘の連続がとても愉快であり、敵対する料理長との掛け合いも滑稽で観る方はくすくす笑いが絶えない。
一方、シェフになる夢を実現していく過程の厳しさと料理の楽しさも感じさせてくれる。子供達に大いに受けること間違いなしと断言する。

料理を作ることはとても楽しい。お客様や家族に喜んでもらい、時には懐かしいあの味を思い出す…。今は亡きフランス料理の天才シェフのグストーが何度か言う
「Anyone can cook.」
「誰でも名シェフ」
は心に残る言葉である。
料理という魔法で大切な人達を幸せにできたら誰でも名シェフなのだ。

ラタトゥイユはありふれた家庭料理だそうだ。高級フランス料理店で家庭料理を出す…。この想定外の驚きこそ有名評論家さえも唸らせて虜にするシェフの腕の見せ所である。
ken

ken