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レミーのおいしいレストランのRのレビュー・感想・評価

3.8
よくこんな映画作ったな!っていう驚きが何よりデカい。てっきり若い男の子が主人公で、おいしい料理をたくさんあみ出してみんなをハッピーにしていく的な話なのだろと思ってたら、何とレミーとはドブネズミ! ドブネズミの美味しいレストラン⁈ どーゆーこと⁈って思った。パリに住む嗅覚と味覚が大変に鋭いドブネズミが、今は亡き某有名レストランオーナーの「誰でもシェフになれる」との言葉に触れ、コックさんになってたくさん美味しいものを作りたい!と夢を持つようになる。けど叶えれるわけねーじゃん、てかお前ドブネズミ、ってとこから始まる。タイトルからして、どう考えてもそれが実現するはずなので、一体どうなることやら…クワバラクワバラ。とにかく序盤はレミーの視点から見た世界の目まぐるしさがすごい! 食料を求めて民家に侵入したら、住んでる婆さんにショットガンで殺されそうになったり、レストランの厨房に侵入して、せわしく動き回る人々やワゴンをかわしながらテッテコテッテコ進んだり、それだけですさまじいアクション! で、何と! そこで雑用のために雇われたばかりの青年の髪の毛をジョイスティック🕹のように引っ張ったら青年をコントロールできることが分かる。何じゃそりゃ! ありえへん!笑 まーいーや。で、コック帽の中に隠れて彼を操って素晴らしく美味しいスープを作ったら、それが大評判になり、次に作ったメインディッシュも話題になり……二人は力を合わせることになるんやけど、そうこうしてると、店長がその秘密に気づいてしまう…。キッチンという場所において最も出くわしたくないドブネズミを料理の天才として描く、というとんでもないコンセプトに、馴染むことができるかできないかが、本作が自身に設けたかなり大きなハードルであり、個人的にドブネズミに対してゴキブリと同じくらいの嫌悪を持ってるボクにとっては、結構いろいろ見てて鳥肌モノやった。すんません、最後までその感覚から抜けれなかった笑 あと、やっぱちょっとそもそも設定に現実感がなさすぎてノレなかったってのもある。とはいえ、超辛口批評家が料理を食べに来てラタトゥイユを食すシーンなどは一気に心をさらってくくらいのインパクトがあったし、最後はおぉよかったねって感じやし、全体としてはそこそこ楽しめた。映像はさすがディズニーの美しさ。フランスらしい音楽やキャラの顔面やバイクや街並みなどもかなりイケてた。もう一回見るか?と言われるとたぶんいいかな?ってなりそう。けど、才能があるのであれに、ドブネズミに対するフォビアをアナタは乗り越えることができるだろうか?って観点で一度は見てみると面白いかもしれません。
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