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レミーのおいしいレストランのakaneのレビュー・感想・評価

5.0
「辛口な批評は読んでいて面白い。しかし、平凡だと書く批評より、作品そのものの方がよっぽど価値がある。」
もはや子ども向けアニメとは思えない評論家アントンイーゴのセリフ。
京極夏彦さんの言葉を思い出した。「面白くない本などない。面白くないと思うのは自分がその本を理解できていないだけだ。だから面白さが分かるまで読む。」
つまらないとこき下ろすのは簡単だよね。
アーティストへのリスペクトを忘れず、作品の良いところを見つけられるように私もなりたい。

グストーのモットー"誰でも名シェフ"の真意は「誰もが偉大なシェフになれるわけではないが、どんな境遇からでも偉大なシェフは誕生し得る。」ということ。
子育てにも通じる考え方。
周りの人が固定観念だけで可能性を潰してはいけない。根気強さが夢への近道。


レミーのおいしいレストランがピクサー作品で一番好き。偏見や理不尽な事柄を劇的に変えていく魔法のようなストーリーではなく、別れや失敗を経験しながら自分を認めてくれる人と絆を深めて歩んでいく等身大のお話だから。
イーゴの批評のパートで必ず涙が溢れる。


娘のヒットポイント
・レミーが帽子の中に隠れ髪の毛でコントロールするところ。
・おままごとで大好きなお料理を、ねずみさんがやっている可愛さ。


2018年
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