べじ

いけちゃんとぼくのべじのレビュー・感想・評価

いけちゃんとぼく(2009年製作の映画)
4.3
お友達に教えてもらった映画。
毎日かあさんの作者さんの、しかも絵本が原作なんだ!

私は過保護に育った箱入り娘なので、主人公の「ぼく」がしたような体験はほぼした事がないのに、どうしてこんなに懐かしい匂いがするんだろう。内容は違えど、時間の感覚なんて感じなくて、永遠に続いているようなあの夏の時間は私含め皆にあったものなのかもしれない。
「早く大人にならないといけない子ども」っていう表現がとても好きだった。
力の強さが全ての狭い狭い世界で、いっぱい考えていっぱい感じて、言葉と心で繋がる方法を見つけ出せたぼくはとっても強い。

いけちゃん、イマジナリーフレンド的なものだと思ってたけど、まさかそんな正体だったとは!
それが種明かしされる事で、違うジャンルでもこの映画を楽しめるからとってもいい演出だったと思う、私は好き。

私にもきっとあった。自分を強くした永遠の夏が。
べじ

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